『いさむさん、ごめんなさい。嫌いになってないから掲示板に来て』

 ナナコの考えが、俺には理解出来ない。
 こうも簡単に態度を変えられるとは。
 ははあ、俺が掲示板に来なくなれば、おのずと誰も相手にしなくなるからか。

 そんなふうに考えていると、匿名で誰かが書き込みをした。

『このトピックを読み、ナナコさんといさむさんの書き込みを全て読ませて頂きました。ナナコさん、あなた頭おかしいのではないですか? 相談をして、親身になって返事をしてくれた人に対し、暴言を吐いたりコピペしたり。それに、プライベートなことをしつこく訊いたりするなんて最低ですね。誰だって返事する気なくしますよ。いさむさんが返事をしなければ、あなたはいさむさんを探し始めたりするし、嫌われて当然です』

 この匿名の書き込みを読み、俺はそうだそうだと頷いた。

 すると、ナナコが書き込みをした。

『いさむ、カキコまだ?』

 この女は、匿名の書き込みに反省するわけでもなく返事もしない。やっぱり頭がおかしいのかもしれないな。

 俺は、パソコンを閉じ、風呂に入って寝ることにした。