ふ──っと、
細長い溜め息をつきながらエリーゼは 目を閉じ
背を椅子にもたせ掛けると今までの自分に起きた様々な出来事を思い返して、
自分は不幸な星の下に産まれた人間なのかどうかを考えた。
人生は不幸な出来事の方が多いからこそより、幸せを感じる事が出来る──。
私が王族に産まれた事が嫌になって泣いていた時に、母にそう教えられた。
今頃思い出すなんて…
物思いに耽りながらふと気づく
王族に産まれた事を後悔していた幼い頃より今は
ずうぅっっと!不幸だわ!!
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