光を頼りに5分ほど歩き近くまで行くと 白い円卓を柱で囲んだ建物が見えた。 吹きさらしになったその小さな建物の中には2 3人が座れるぐらいのスペースがあり、柱にはツタがまとわりつきながら天井へと伸びていた。 「よかった──。」 エリーゼはやっと一息つけたとドッと 腰を落として 肩を撫で下ろした。 風が涼やかに駆け巡る。