アクトはもう一度エリーゼの額に優しくキスをする。


少しの沈黙が続き…


アクトの手はエリーゼから離れるのを拒んでいたが

「もう 行かなくてはならない。」

そう言って名残惜しそうに手を離した。


冷たい空気が、身体に触れ ふと我に帰る。

手のひらに残った温もりに、エリーゼは思わずアクトを呼び止めた。


「ま…待って!き…聞きたいことがあるの!!」