それでも変わらずエリーゼをみつめ続けた男は
「我が姫よ。我が名はアクトパスカだ。2人の時はアクトでよい。」
そう言ってやわらかく微笑んだ。
(よ…良くない よくないっ!!)
エステリーゼは頭をブンブン真横に降り抵抗する。
「王族は王族の姫を妃に迎えるのが国の慣わしだ。我が姫はそなたがよい。」
私の気持ちは!?
「そなたの気もその内 変わる。」
アクトの体がゆっくり指と言葉にのせ 近づいてくる。
エリーゼのぎゅっと閉じた瞳からは
大粒の涙がこぼれ落ちた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…