「なっ…何するのっ…っっ」 発した言葉は頼り無くゆれ その間に白く長い指が 手首から手のひらへとあがりエステリーゼの手を握り締めた。 心臓が飛び出しそうになる。男の人に触られた事なんて無いのに…! 右手はいつの間にか頬にあって、ビクッっと震えたエステリーゼの顔を撫で 頬を伝いそっと 唇にふれる。 「 エリーゼ…。」 潤んだ瞳と物憂げに開かれた口から 出た甘美な言葉にエリーゼの瞳は揺れ惑い頬はますます紅潮した。