蜜色の柔らかな髪が顔を美しく彩り
金色の長いまつげとアッシュブラウンの瞳を際立たせていた。
白い陶器のような肌は、淡いピンク色の唇と共に吸い込まれる様な美しさ。
すっと通った鼻筋、少し骨張った手と鎖骨をより一層美しくさせるその雰囲気は夜のとばりのような妖艶さをもかもし出していた。
…こんなの反則だわ。
国でどれほど美しいと言われてきた姫君もこの人にはきっと敵わない。
嫉妬すら感じない。
目の前にあるのは、それほどまでに完成された美しい人だった。
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