「目覚めたらエリーゼに殺されかねんな…。」 だがアクトの決意は変わらないようだ。医師の言うように一刻も早い対処が必要な事だった。 「猊下! 私が…。」 「我が一人でやる。──準備をお前に頼む。司祭を呼んでくれ。他の者達には言うな。」 強く言われた言葉にたじろぎながら、フェイは部屋を飛び出した。