触らないで!と
叫びかけたが、
親族達がじわじわと
顔を見合わせながら既に目の前まで近づいて来ていた。
「皇太子殿下…。直接声をお掛けする無礼をお許し下さい。」
深々と頭を下げる。
アクトは軽く頷き、
エリーゼもつられたお辞儀した。
「…このような事をお聞きするのは間違いだとは存じておりますが、皇太子殿下がこの様な場所に御出になったとゆうことは殿下は…少なからず息子の死に関わられたとゆう事でしょうか?」
「……。」
重い沈黙が続く──。
アクトも応えを悩みかねているのだろうか?
「皇太子殿下。息子は…息子は何故 死ななければならなかったのか… 教えて頂く訳にはいかないのでしょうか?」