粛々と葬儀は進む。


エリーゼも、参加しないと言っていたアクトが現れた事に驚き、

落ち着きを少し取り戻しつつあった。

[べっ別に…彼が来たから落ち着いた訳じゃ無いわ。驚いて止まっただけよ。]


ふと。フェイを見ると、アクトが来たことに驚いても、動じてもいない…

まるでアクトが来た事を、当然の様に思っているようだ──。


アクトの方をチラリとも見ようとしない。


[何故なのかしら…不思議だわ…それだけ信頼しているという事?]



エリーゼは二人の後ろに立ち、気が付くと二人の事を観察していた