親族達はポカンと口を開けたまま、

涙はいつの間にか止まり、責めるのを止めて 皇太子を見ていた。


「ゴホン……追悼式を続けます。」


葬儀を取り仕切る神父が言った。


突然の出来事に我に帰った親族達は、戸惑いながらも 皇太子から亡き息子達に視線を戻し、再び葬儀を静かに見守った。


──どうやら落ち着きを取り戻した様だ。