瞳を見ればどうしたいのかは明らで
フェイはエリーゼに触れるのを止めた。
葬儀も終わりに近づき、兵達の上官と思わしき人物から 勲章と追悼の言葉が兵に向け贈られる。
親族から より一層啜り泣く声が大きくなりながら、次第に
何処からか疑問と疑惑の声も上がり始めた。
その中で…
少し年配の地面に泣き伏せ、泥まみれになっていた女性が起き上がり、追悼の言葉を贈り終えた上官に掴みかかった
「なぜ…何故息子は死ななければ、ならなかったのでしょうか!?」
上官は腕に無為気にしがみつかれ、振り払おうとしたが
それで簡単に離れるほど、安易な質問でも思いでもなかった。
「私も知らされていない!王家の方々より、まだお達っしが出ていないのだ。」
「では息子は王家に殺されたのですか!?」
悲痛な叫びと、多くの視線が上官に注がれる。