「我は現実を見ている。そなたはここに家族の生活の代償として来た。なのに何処へ行くとゆうのだ?現実を見ていないのはそなたではないのか?」



「…っっ」


【卑怯よ…】絞り出すような声で 心で囁いた。



「貴方に人の心はないのね。」



アクトの顔が苦痛に歪み、思わず手に力が入った。



「わたしが何を言われても平気だと思うな!」




その言葉はもう




皇太子としての言葉ではなかった。