だから当然彼氏だってイケメンじゃなくっちゃ!

おまけに頭も良くて、スポーツ万能で...!!



脳内で理想を繰り広げていると


「ゆ~うちゃんっ」

「はい?」

絡んできたのは、妙にハイテンションはチャラ男達。



..たしかこの人達,3年の人...


「俺達とゲーセン行って遊ぼうよ~」


強引に腕を捕まれる。

「きゃっ」


こんなの毎日だから、対処法なんて分かってる。



ちょっと目を潤ませて、お願いすれば・・・。


これで毎回すり抜けてきた。

そして今回もそうしたら抜け出せると思ってた。

――けど・・・


「さっ、いこっか♪」



先輩達はスタスタ歩き始めて、あたしの顔なんて見てくれてない。


「えぁっ..あの、すいません」


「「・・・」」



話しかけても完全無視。

腕を振りほどこうったって,相手は男子。
あたしの力じゃ到底無理―――…