「あっ…の、良いですっ。無理しなくて… 私の事は…」

「んじゃ、また後でね」

サラッとかわされ戸惑うが、もうそこに千理の姿は無い。


(話も聞かずに行っちゃった…。どうしよう…。)


明るくなり始めた空を見て…優里は帰りをどうしようか考えながら学校へと向かった。


寒い冬。まだ春は来そうに無い。