千理と星空を眺めた日から数日が経っていた。あれから天気が思わしくなく、星を見に行っていない。


早朝…。

酷い怒号と物音で優里は目を覚ました。

夜中兄が眠れぬ間に、母が家に帰ってきたらしい。


物が壊れる音と…多分…母が階段から落とされた音。

優里は胸が痛み…体中がムカムカした。


だが放っておけなくなり、兄の前へと飛び出した。