「うわっ!」

千里は今まで感じなかった影の存在に驚いて声を上げた。

「ひゃっ…!」

…と、同時にとんでもない勢いで振り返った千理に怯んだ優里もまた声を上げていた。


着いてきていないと思ったのだが…

どうやらただ気配が無かっただけらしい。

「ふー…なんだ、あぁ…良かった…ゆうれ…いや、無事で何より」

「えっ、あ…はい…」


高台を下りた2人は、そのまま優里の家まで並んで歩く事にした。