「…さて。時間も時間だし送るよ。家、近くだっけ?」

千里はスッと立ち上がりながらそう言った。

…が、優里はまだ俯いたまま。

「下校時間ですよ~?(笑」


…優里は返事もせずに暫く町を見下ろしたまま静かに口を開いた。

「…大丈夫…です。一人で…帰れます…。」

「無理しなくて良いよ。それに一人で帰って後で君に何かあっても嫌だからなぁ…」