(あの子、妙な事考えてなければ良いんだけど…) 電車に乗り込み考える。少し早めの夕刻の電車内は空いている為に少々余裕があった。 次の駅で高校生達が乗ってくる。一つのゲーム機を持つ子を何人かで囲んでいた。 (あれが普通の中学生の顔だよな…。俺の中学生の時も…まぁあんな感じだったか…) 千理はその賑やかな高校生を見たからか、数日前に見た優里を余計に助けたいと感じた。