下調べを重ね、高校はピアノ科がある古倉高校に行きたい…と進路を親と相談していた最中に電話がかかってきた。 「もしもし…えっ?!」 普段大人しい母が素っ頓狂な声を上げたので、父と私は一斉に母を見た。 「ちょっと…あの…主人に代わります…」 少々険しい表情の母に私は 「誰?何?どうしたの?」 と立て続けに聞いた。