優里は外を眺めて、こんな外出はいつぶりなのかをふと考えていた。

きっと…家族で出掛けた以来…。

そこに、ついこの間知り合った人と来ている事を不思議に感じた。


(向井さんは面倒見の良い人だな…。お兄さんみたいな。。迷惑かけないようにしなきゃ)

そう決意した時、ちょうど千理が帰ってきた。

「ゆっくりできた?」

「あ、はい!」

「じゃ、行こうか」

優里は今度こそと思い、財布を素早くだしてさり気なく…構えた。