「これから一緒にどこか行こうよ~」
千理がよく見ると、相手はヤサなナンパ男だった。見た目は悪くないが…所詮ナンパ男、口調が軽い。
「えっと…す、すみません…」
断る優里は何故かビクビクしている。しかもまだこちらに気付かない。
千理は優里の背後に立つと、肩を寄せながらナンパ男に言った。
「あ、すみません。この子俺の連れ子なんで…」
「「ん?」」
千理は何か場の空気がクールに決まらないと違和感を感じつつも、優里を引っ張り出した。
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