家の中の雑音が消えるまで優里は外で待ち続けた。 灯りが消え、雑音が途絶えてから数分… ようやく優里は梯子を伝い、自分の部屋へ静かに戻り時計を見た。 針は夜中の2時を指していた。 泣き疲れたまま…優里は布団で寝息を立て始めた。 ドアの隙間からそれを苦しそうに優里の母・悦子はそっと見守っていたのだった。