「ふー」



彼のいなくなった部屋で1人、溜め息を吐く。



そして高野くんが持ってきた資料に目を通す事にした。



相変わらず、仕事は完璧ね。



彼の資料には、穴がなく、注意点がない。



そこだけが彼の取り柄ね‥



 ── プルルルル



不意に、蓮からの着信音が流れた。