「かーいちょ。何見てたの?」
厄介なのが来た。
「なんでもないわ」
「神藤蓮か‥。さっき来てたね」
コイツは、厄介だ。
「会長、そんな嫌そうにしなくてもいいじゃないですか」
思ってる事が、思わず顔に出てたのか、彼‥
副会長の高野歩夢(あゆむ)は、少し口を尖らせた。
「高野くん、何か用事?」
私も調べたい事がたくさんあるんだけど。
「あぁ、次の生徒集会の資料です」
そう言って資料を差し出す高野くん。
それを受け取ろうとして、手を差し出した私は‥
「‥‥‥‥何のつもり?」
ソファーに押し倒されてしまった。