翌日。
あたしは学校へ向かおうと、家を出た。
「はぁ……いってきまぁす」
あたしの気分は複雑だった。
せっかく励ましたのに。
あんだけふざけられるなら、全然余裕じゃん。
真剣に考えてたあたしが馬鹿みたいじゃんか。
まったく……真剣に自分の事考えてるのかなぁ。
あんなんだから、恋にならないんだよ。
大きな溜め息をついて、玄関の階段を下りた時……。
「おはよ♪めぐり」
「うっわ!」
突然玄関の前に蓮くんが現れてあたしは、階段でコケそうになった。
あたしは玄関の柱にしがみ付いて蓮くんを見つめる。
「れ、蓮くん!?何で!?」