突然の事で驚いたのか、蓮くんは大声を上げて顔を上げた。
「びっくりするなぁ」
そう言って蓮くんはあたしを見る。
目を丸くした蓮くんを見て、驚かせてしまった事に苦笑いしてあたしは蓮くんの隣に座った。
「ごめんごめん」
そう言ってあたしは前を見た。
「たぶんさ……」
「ん?」
口を開いたあたしを蓮くんは首を傾げて見る。
「蓮くんの今までの全部は、恋じゃなかったんだよ」
「え?」
「だから冷めちゃってたんじゃないかな」
そう言ってあたしは蓮くんを見た。
「きっとホントの恋だったら冷めないよ!」
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