結局……。
あたし達は友達に戻る事なく――……。
「いってきまーす」
いつもどおり玄関を出ると、家の前で。
「めぐりおはよ♪」
人懐こい笑顔の蓮くんが立っていた。
「お、はょ」
顔を赤らめながら、あいさつすると蓮くんはあたしの手を優しく握った。
そしてあたしを見下ろして微笑む。
「行こっか」
そう言って微笑むから、あたしは大きな蓮くんの手を握り返した。
「うん」
……――恋人として、また新しい関係を始めた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…