よく晴れた青空の朝。 あたしはいつものように玄関を出た。 「いってきまーす」 『おはよう。めぐり』 「……っ」 一瞬……蓮くんの姿が見えた。 来る訳……。 迎えに来る訳ないよね。 だって……友達に戻ったんだもん。 ――……望んだ結果だよ。 「おはよ。めぐり」 昇降口に入った時。 ちょうど真由子達がいて、あたしの存在に気付いた真由子は微笑んだ。 「おはよう」