「おーい」




「へぁ!?」




蓮くんが顔を覗き込んでいる事に気付いたあたしはすっとんきょうな声を出してしまった。




「友達に返すCD教室に忘れたから取ってくんね」




「え、うん」




そう言うと、蓮くんはフッと笑って歩いて行った。




あ、そっか……。




蓮くんに帰ろって誘われて昇降口まで来てたんだ。




「外で待ってよ……」