すると蓮くんは手をスッと差し出してきてニコッと笑った。




「何なら手、繋ぐ?」




「はぁ??」




何で手繋がなきゃなんないのさ!!




あたしは眉間に皺を寄せて蓮くんを見ると、蓮くんはフッと笑って前を歩き出した。




「冗ー談ー」




……っは!




しまった!!




真由子に言われた事を思い出したあたしは、我に返った。




「手!!!」




スタスタ前を歩いている蓮くんにあたしは叫んだ。




「え?手?」




キョトンとしながら振り返った蓮くん。




「手……つ、な……ぐ」