事故の後に目を覚ましてから、毎日何度も病室へやって来る刑事達。


その度に、義朗のことを思い出して苦しくなる。


だけど、拒むことはできなかった。


「青山さん。何度もお聞きしますが、窪田 義朗に何も不審な行動はなかったんですね?」


年輩の刑事が聞いてくる。


名前は、草沼(クサヌマ)と言ったっけ。