「また来ます。

どんな些細なことでもいい。窪田について、何か思い出したら何でも言って欲しい」


草沼がそう言い、一礼をして病室の外へ向かって行く。


「あっ、ひとつ言い忘れていました。

あなたの命を狙っている輩がいないとも否定できない。

そこで、藤枝を護身にあたらせます。

気兼ねなく、何なりと申し付けて欲しい」