2人をリビングにつれてソファに3人で座ると、俺は2人に言った。
「赤ちゃん女の子だって」
そう言うと、優雅はそれに食い付いた。
「マジで!?女かぁ」
「耀……手離せなくなっちゃうね」
「え?」
すると輝はニヤッと笑いながら言った。
「女の子だし。彼氏とか連れてきたら意外に耀ってなかなか認めなさそうだよね」
……そりゃ。可愛い娘を簡単に誰かに渡すような父親はいないだろ。
そういえばもし赤ちゃん大きくなったらどうなるのかな。
芽衣の子だしきっと可愛いんだろうね。
もしかして『パパのパンツと一緒に洗わないで!』とか言われたりしないかな。
いや!俺の子に限ってそんな事はない筈!!
ないと……信じたい!!
「大分考え込んでるね」
輝は落ち着いた様子で俺を見つめてそう呟く。
俺の弟だけど、こういう落ち着いた性格……ホント尊敬する。
俺もこんだけ落ち着いてたら……なんて思う。
兄貴の俺以上に大人だし。