性別が分かったなら……。早く買いたいし。




靴とかってまだ早いのかな。
歩けるようになってからか。なんて考えていると、芽衣は眉間に皺を寄せた。




「まだいいよ。早すぎ。帰ろう」




「え?」




その不機嫌そうな声に芽衣を見ると、表情も不機嫌。
どうしたんだろう?そう思ったけど、芽衣の機嫌が悪くて調子でも悪いんじゃないかと思って俺は家に帰る事にした。




「分かった。無理して赤ちゃんに何かあったら嫌だしね」




そう言って微笑むと、芽衣は何も言わずに俺を睨んだ。




?????
その表情の意味が理解できないまま、俺は家に帰った。
すると家の前に優雅と輝が立っていた。




「あれ?お前等どうしたの?」




芽衣を支えながらそう聞くと、優雅はニッと笑った。




「様子どうかなーって思ってさ!」




芽衣が妊娠したって話してから、2人はちょくちょく様子を見に来るようになった。




「そっか。あ、ほら入りな?」




俺は鍵を開けて扉を開けると、2人を招き入れた。