「はい」




俺は微笑みながら頷くと、芽衣を椅子に座るように促した。
芽衣はゆっくりと座ると、俺にはよく分からない話を進めていく。
んー……。分からないな。




なんてボーっと見つめていると、ついにきた!
エコー写真!!




芽衣はベットに寝転がる。
俺はやっと見たかったエコー写真にテンションが上がり、芽衣の横に立つ。




「ここが顔ですねー」




映像が映る画面を指差しながら説明してくれるお医者さん。
しかーし、さっぱり分からない。
その説明を聞いてお医者さんと会話をしている芽衣を、尊敬の眼差しで見てしまう。
するとお医者さんは映像を見ながら口を開いた。




「性別知りたいですかー?」




え!?




「性別、もう分かるんですか!?」




性別。って言葉に俺はさらにテンション上昇。
すると芽衣は呆れたように言った。




「耀。声大きいよ」




そう言って、シッと口元に指を立てた。




あ……ヤバ。