「お腹に赤ちゃん……いるんだ」
ギュッと目を瞑った。赤ちゃん……勇気をちょうだい!
「へ?」
すっとんきょうな声を出した耀。聞き返してきたからあたしはもう1度言った。
「妊娠したの……」
そう言って耀の顔をゆっくり見上げると、耀は一瞬固まっていた。
そりゃそうだよね?びっくりするよね?だってあたし自身もびっくりしたもん。生理が遅れて……気になって妊娠検査薬で調べてみたら見事に……。予想的中。
産婦人科行ったら、産婦人科医さんに“おめでとうございます”って笑顔で言われて……。嬉しいけど正直、混乱してる。
すると耀はニコッと笑ってあたしの両肩を掴んだ。
「ホントに!?」
「え?……うん」
俯いてお腹を見ながら頷くと、耀は大きな声で言った。
「そっかぁ!何ヶ月なの!?」