シンとした教会に耀の声が響いていく。




いつもより……力強く聞こえたのは気のせいなんかじゃない。




そんな耀にニコッと微笑んで牧師は、あたしに視線を移した。


「新婦……佐伯芽衣。あなたはあなたは苦しい時も健やかなる時も新郎・半田耀を夫とし、死が2人を別つ時まで愛し続ける事を誓いますか?」




あたしはゆっくり微笑んで口を開いた。




いつでも……あたしを1番に考えてくれた耀。見方で居てくれた耀。これからも……ずっと一緒だよ?






「……誓います」






夕暮れで眩しい教会の中。みんなが帰って静まり返った教会のベンチで、耀は自分の膝にあたしを座らせて指輪を撫でた。




「……結婚したんだね」




「……うん」




そう言って微笑んだあたしを、耀は抱きしめてくれた。温かい耀の胸の中で、あたしは微笑んだ。




するともっと強い力で抱きしめた耀は口を開いた。




「幸せにするから……」