゚・。。・゚・。。・゚Mei side*
眩しいくらいに輝くステンドガラス。
あたしはお父さんの腕を絡めて前へ進んでいく。1歩……1歩……耀の元へ近づいていく。トクントクン……と脈を打つ鼓動に合わせて足を進めていく。
耀……あたし、耀にいっぱい迷惑掛けたよね。
我が儘言ったり、すぐ顔に出したり……。でも、耀はいつも笑ってくれたよね。嫌だって……1度だって言った事はなかった。
知ってる?その優しさに……どれくらい助けられたか。
あたしの為にいっぱい悩んでくれたよね。
あたしの為にいっぱい笑ってくれたよね。
あたしの為にいっぱい怒ってくれたよね。
あたしの為にいっぱい妬いてくれたよね。
耀の横で立ち止まると、あたしは軽い緊張に包まれた。オレンジの香水の香りとか、耀のオーラにあたしは慣れる事は出来ない。
「心菜を……頼んだよ」
耀の横につくと、あたしは耀の腕に絡めた。その時、お父さんは微笑んで小さな声で言った。すると耀はゆっくりと頷いた。
そしてゆっくりと前へ進んでいく。笑顔であたし達を待つ牧師の前で立ち止まると、牧師は口を開いた。
「新郎……半田壮生。あなたは苦しい時も健やかなる時も新婦・佐伯芽衣を妻とし、死が2人を別つ時まで愛し続ける事を誓いますか?」
「はい……誓います」