そんな事言ったって……。
「だってぇ……」
嬉しくて。嬉しすぎて涙が止まらないんだもん。
すると耀はクスクス笑いながらあたしをギュッと抱きしめた。そして耳元で囁く。
「芽衣……すっごく綺麗だよ」
「ううぅ」
「あぁ!!いたいた!!」
ビクゥ!!
泣いていたあたしはその大きな声で涙が引っ込んだ。するとあたし達を見て呆れた様子の輝と優雅と楓が立っていた。
「もう探したんだから」
「もうすぐ式始まるのにさ……」
あ……そうだった。耀を探してたんだった。忘れてた。
すると優雅はあたし達に怒鳴る。
「主役はさっさと戻れ!!」
「あ、はい」