そう言って怒る優雅に全員で冷たい視線を向ける。
すると楓は大袈裟なくらいの大きな溜め息をついた。
「日頃の行いが悪いからそういう事言われんのよ」
その楓の一言に反応したのは、もちろん優雅。
「んだと!?彼氏に向かって何て事を!」
めちゃくちゃ機嫌が悪いらしい優雅は楓に襲い掛かりそうな勢い。
しかし、楓は強かった。
冷たい目で優雅を見つめてさらに一言。
「気に食わないなら、すぐにでも別れてあげるけど?」
その言葉を聞いた優雅はギョッとした。
「え!?いや……それは、勘弁してくださぃ……」
さっきの勢いはどこに行ってしまったのか……そう思うくらい優雅はシュンとしてしまった。
普段オオカミみたいな奴が、楓の手にかかると子犬みたいになっちゃう。