「そっかぁ!!」
耀の答えに嬉しそうに笑う男の子。すると耀は優しい顔で呟く。
「俺もこれから先。お嫁さんを幸せにできるように頑張るから。君も好きな人幸せにできるように強くなるんだよ?」
そう言って男のこの頭をポンポンと叩いた。
耀……。
耀の強い意志を聞いて、あたしは胸が熱くなった。すると一瞬力が抜けてしまったあたしは薔薇に触れてしまい物音が立ってしまった。やば……!
するとその音に気付いた耀はこっちを見る。
「あれ?芽衣……?」
あ……。バレちゃった。
あたしは隠れる事をせずに素直に耀に顔を見せる。すると耀は固まってしまった。
耀……顔赤い。きっとあたしも真っ赤だよね。だって……顔が熱いもん。
するとお互いを見て赤くなっているあたし達なんて気にせずに男の子が口を開いた。
「わぁ!お姫様みたぁい」
「え?」
あたしを見て目を輝かせている男の子を見て、あ。あたしの事お姫様って言ってくれてるんだ。そう察してあたしは微笑んだ。