サラッとすごい発言を言った楓に、遠くのソファに座っていた輝も反応をした。




言ってくれるのかしらって……それってプロポーズの事だよね?それって楓……。




目を大きくして楓を見ていると、隣にいる優雅はブツブツ独り言を呟いている。




「それって……それって……そういう事だよなぁ?」




なーんて言って優雅は慌てている。




「楓……優雅パニくっちゃってるよ?」




クスクス笑いながら楓を見ると、楓は呆れたように優雅を見た。




「まったく……」




すると優雅は慌てながらソファに座っている輝の元へとズカズカと歩いて行った。




「輝!耀1人じゃ寂しいだろうから行こうぜ!」




なんて言って乱暴に嫌がる輝の腕を引っ張って出て行ってしまった。




「あらら。楓、優雅本気で悩むよ。あれは」




すると楓は目を瞑った。




「あれくらい言っとかないと、あいつ意識しないから」




あぁ。なるほど。さすが楓。すごいわ。




そう思いながらあたしは楓を尊敬の眼差しで見つめた。