わざとらしく口笛なんか吹いちゃって。
いかにも“そんな事ありませんよー?”って感じ。
こいつ……なんて計算高いんだ。
そう思いながら優雅を睨んでいると、輝は眉間に皺を寄せて口を開いた。
「悪いけどオレは、誰にも手伝ってもらわないから」
「んだよ!みんなでやった方が早く終わるじゃねえか!?」
っておい!
あっさりこいつ手伝わせる事認めちゃったし。
「荷物あさられるのやだし。特に優雅には」
そう言って輝は目を瞑った。
た、確かに……。
優雅には特に手伝ってもらいたくない気持ち、分かるわ。
みんなが輝の一言に納得していると、優雅は大声で怒鳴る。
「てめえら!おれの好意に愚痴言うな!」