「でもね?芽衣」
「ん?」
照れて火照った頬を隠しながら楓を見ると、楓は微笑みながら言った。
「自然に綺麗になるのと、無理して綺麗になるのは違うよ?」
え……?
「似合ってるけど。芽衣は前みたいに可愛い芽衣の方がいい」
そう言って楓はあたしを見つめた。
「あたしは可愛い芽衣。大好きだよ?」
耀も……同じ事言ってた。
「耀も……言ってた」
俯きながら呟くと、楓は優しくあたしの頭を撫でた。
「芽衣。耀さんは前の芽衣を好きになって。一緒にいたいって、守りたいって思ってくれたからプロポーズしてくれたんだよ?自信持ってもいいんじゃないかなー」
そう言って楓は優しく笑った。
そっか……。ありのままを好きになってくれてのに、あたし……。無理してこんな格好して……。
俯いて自分の格好を見る。