゚・。。・゚・。。・゚Mei side*
1月10日。成人式。
晴れやかな振袖で身を包んで、あたしもついに成人。
「久しぶりだね、芽衣」
そう言ってあたしの横で微笑む楓。
高校を卒業してさらに大人っぽくなって楓はすごく綺麗になった。
いいなぁ。あたしもこれくらい綺麗だったら。なぁんて考えて楓の振袖姿にうっとり。
すると楓はニッと笑ってあたしに言った。
「聞いたよ?芽衣。耀さんにプロポーズされたんだってね」
「え!?」
突然の言葉にあたしはギョッとする。
「ななな……何で知ってるの!?」
驚きのあまり噛みまくりのあたし。すると楓はキョトンとしながら答えた。
「優雅に聞いたんだよ」
優雅……。まったくあいつは、口が軽いんだから。
そう思いながらあたしは離れで輝と話している優雅を睨んだ。