優しい声でそう言いながら耀は、あたしの頭を優しく撫でてくれる。
だって……これ以上嬉しい事なんてないよ?
今言ってくれた言葉は、1番嬉しい言葉なんだもん。
「芽衣……返事は?」
優しく微笑みながら耀はあたしの顔を見下ろす。
ギュッと力が入るあたしの左手を握る耀の手が恋しくて。
放したくないって思う。
これからもずっと……ずっと……。
「こんなあたしでもいいの?」
そう耀を見上げて聞くと、耀は大きく頷いた。
「あたし朝は弱いし。料理もうまくないよ?」
ジワジワと目に涙が溜まっていく。
「迷惑ばっかかけるよ?」
もう涙のせいで耀の顔が見えない。
「それでもいいの?」
そう聞くと、耀はあたしの涙を拭って笑った。