伝える?何を?誰に?
もうすっかり不機嫌だったあたしは耀のその一言についに爆発。
思いっきり耀を突き飛ばした。
「いた……?」
突き飛ばされて壁に頭をぶつけた耀はうっすら目を開けた。
あたし我慢してたけど、もう限界!!
あたし待ってたのに、耀は他の女の人と楽しく話してたんでしょ!?
そんなの酷すぎるよ……!
「あれ?……ここ、家?」
状況が分からない耀はキョトンとしている。
あたしは涙を堪えて耀を睨んだ。
「勝手に真帆さんと仲良くしてれば!?馬鹿!」
そう言ってあたしは寝室に入って乱暴に扉を閉めた。
そして鍵を閉めると、あたしはベッドに倒れ込んだ。