真帆さん!?
まったく人が頑張って運んでるのに!!
知らない女の人が寝言で言われてムッとする。
「ん……」
ジーッと眠っている耀を睨んでいると、いきなり耀が動いてあたしはバランスを崩した。
「うっわ!」
どさ!っという音と共に、あたしは耀に押し倒された。
倒れたあたしの上に耀が倒れ込む。
「いったぁ……」
頭を打ったあたしは、頭を擦りながら立ち上がろうとするけど、眠っている耀は想像以上に重くて起き上がれない。
痛いし、重い……。
涙目になっているあたしにさらに追い討ち。
「真帆さん……俺、伝えてみますよぉ?」
は?