この目の前で微笑んでいる耀が、とんでもない一言を荷造り中のあたしに言ったんだ。
“部屋決まらないなら……同棲なんてどうかな”って!!
それを聞いたママは、花嫁修業になるって賛成しちゃうし。
ママからその話を聞いたパパは、“耀君なら頼りになる”ってまたまたOKしちゃうし。
そんなすごい3人によって、あたしの住む場所は決まった。
「……そうだよね。……ただいま」
顔を赤くしたままあたしは俯きながらそう呟いた。
すると耀はフッと笑ってあたしの頭を撫でた。
「おかえり」
う……。
駄目だ。
恥ずかしすぎて、倒れそう……。
こんなのが毎日なんだよね?
あたし……慣れられるかなぁ。